2016/09/09
こんにちは!あなたの暮らしに幸せをプラス!
久留米で無垢材をふんだんに使って家づくりをしている
house plus+ 代表の田中崇浩です。
前回は、平衡含水率について室内と屋外では違うということを紹介しました。
今日は、その平衡含水率、実際一般的にどう使われているのかについて
紹介したいと思います。
ほとんどなじみのない「平衡含水率」という言葉、
実は、家づくりにすごく大事な言葉なんです。
そして、それは
・屋外平衡含水率 15 ~ 20%
・室内平衡含水率 5 ~ 10%
上記のように屋外と室内では使っていい材料が違うんです。
では、一般の工務店やメーカーで使用されている
「人工乾燥材(KD材)」は、何%のものを使っているのか!?
実は、屋外、室内共に「屋外平衡含水率」の規準のものを
使っているのが現状です。
「SD15(含水率15%以下)」「SD20(含水率20%以下)」
の木材が出回っていますが、実はこれが当然のように
「室内」で使われています。
「屋外含水率」の木材を室内に使用すれば、
もちろん室内の湿度に伴って木材に含まれる
含水率も下がってきます。
そうすると、
屋外では見られなかった木材の収縮や変形が発生するんです。
だから、
どんなにすばらしい工法も、
外壁の室内側にある「柱や下地材」には
「室内平衡含水率」の木材を使うべきなんです!
では、どうして一般的な工務店は「屋外平衡含水率」
の木材を使うのか?
それは、「国が認めているからです!?」
「JAS制度」をご存知でしょうか?
「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS法)」
に基づいて、農林水産大臣が制定した「JAS規格」の検査に合格すると、
製品にJASマークを付けることができます。
つまり、
JASマークがついていると・・・
国の検査基準をちゃんとパスし、農林水産大臣も認めています、
という印です。
このように「国も認めているから大丈夫じゃないの!?」
と思いますよね。
しかし、現実は・・・
JAS規格では含水率15~20%でも「仕上げ材」として認めています。
これを室内に使ったら、
もちろん、収縮や変形を起こす可能性が高いんです。
さらに驚くべきは・・・
日本の様々な工事共通仕様書に定義されている含水率ですら、
JAS規格通りか、それよりも緩くなっているのです!?
また、JASの含水率表示も当てになりません。
それというのも、明確な計測方法が指示されていないからです。
木材は同じ産地でも1本ずつ含水率は違いますし、
さらに1本の中でも計る場所によって変わるのです。
ですから、一番低い含水率を表示しているかもしれないし、
何か所かを計った平均値かもしれません。
このあたりがJASの曖昧なところです。
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