屋根と壁、どちらを替えますか?
2021/10/07
こんにちは!あなたの暮らしに幸せをプラス!
house plus+ 代表の田中崇浩です。
今日は、耐震補強の話をしたいと思います。
長年住んでこられたお宅へ訪問し、耐震診断をして、
今の耐震基準に満たない場合は、耐震補強の提案をします。
耐震補強の提案といったら、
代表例として、
新たに壁を作ったり、
今ある壁をもっと強い壁に交換したりすることが
ほとんどです。
しかし、
屋根を葺き替えするだけ
という場合もあります。
えっ!
どういうこと?
と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、
瓦のような重い屋根を
コロニアルやガルバリウム鋼板といった軽い屋根に交換する。
↓
そうするだけで、耐震基準を満たす場合があるんです。
すなわち、
屋根を軽くするだけで、建物が強くなるということなんです。
しかし、
私はそのやり方はお勧めしません。
というのも
今の家の造りは、大壁といって、柱が見えません。
柱が見えないということは、
今ついている柱の状態が壁の中でどうなっているのか
わからないんです。
耐震診断をするといっても診断方法には
一般診断法と精密診断法というやり方があり、
住宅では、ほとんどが“一般診断法”を採用します。
この方法で診断するとすべて目視でやるため、
壁を壊さず診断を行います。
ということは、壁の中がわからないまま診断結果を出します。
この方法は、勝手にやっているわけでなく
標準的な耐震診断の方法なんです。
なぜそうするのかというと
今住んでいる家を診断するわけですから、
壁をすべて外してチェックするわけにはいかないんです。
修復に膨大な費用が掛かり、現実的でないからです。
こういうことから、屋根だけ交換しても
その足元である柱や梁が本当に持つのか?
正直、そんなことが、ほとんどわからない状態で、
屋根だけ交換して地震に強い家ができました
ということにしているんです。
ちょっと不安じゃないですか?
屋根の痛みは、目視で分かります。
壁は、開けてみないとすべてわかりません。
であれば、耐震補強をする壁だけでも開けて、
確認したくないですか?
あなただったら
屋根と壁、どちらを優先して今の耐震基準を満たした家にしますか?
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